仏壇仏具の知識
仏壇・寺院の簡単な豆知識を、 まとめてみました。
◆仏壇の汚れとは。
仏壇では、ローソク・線香を焚かれて、お参りをします。
そのためどうしても煤で仏壇が汚れてしまいます。
また20年以上経つと、当然ホコリもつもります。
最近では、ローソクも、和ローソクを使われないケースも多くあり、
汚れはまだ抑えられています。
◆仏壇を永く保存していくためには。
文化庁でも言われている通り、仏壇に限らず、一番の保存は、
清潔にしておくことです。
そのため仏壇も清潔にしておかなければ、ホコリに結露・カビなどが
発生し、下地が傷みだします。
◆寺院仏具のお手入れ
漆の仏具が多いのですが、メリヤスなどやわらかい布で乾拭きが
基本的なお手入れです。
よく濡れ雑巾で檀家様がお掃除をしてしまい、
金箔を剥がされたりしているのをお見受けいたします。
くれぐれも金箔面にはお気をつけ下さい。
◆20年以上経っている仏壇で気をつけないといけないことは。
特に仏具の吊り灯ろうを注意しておかなければなりません。
20年以上経つと、電気の配線が硬くなりパリパリになっているケースがあります。
そうなると、やはり火事の元にもなりかねません。
電気の配線の交換とともに、灯ろうも交換をオススメいたします。
◆寺院仏像の修理・洗浄の仕方は。
通常は、洗浄だけであまり手を加えず、本来の状態のままに
仏像をする場合が多いです。
昔からの趣きを大切にして、きれいにすることを重視いたします。
ただ、あまりに傷みがひどい・仏像の手がないなどの場合などは、
手を加えることがございます。
虫に喰われてしまってなどの場合は、分解してなどの
修理をする場合もございます。
◆お寺の金柱なども修理できますか。
金柱などは、もう下地から傷んでいる場合が多くございます。
その場合は、下地から調整し直し、金箔を施します。
その場合は、職人を出向かせ、作業をいたします。
◆価格が安価〜高額までいろいろあるのは。
お客様のご要望を第一としております。職人、工程でも様々な方法があります。
漆を何回塗り上げるのか?彫り物はどのようにするのか?
などによって価格が変わってきます。
先日、お寺様の厨子をご希望の価格にあうように、ご相談しながら作成もいたしました。
そのつど、いろいろご要望をおっしゃってくださいませ。
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